NEWS | 展覧会
2021.10.14 11:30
兵庫県淡路島を舞台に、香りのアーティスト・和泉侃、「おのころ藍」による藍染めのチーム「Awaji 藍Land project」、花のアーティスト・篠崎恵美(edenworks)の3者による展覧会「Definition of symbiosis」が2021年10月31日(日)まで洲本市の洲本市立図書館にて行われている。
同展は「淡路花博20周年記念 花みどりフェア」の一環。淡路島は595年に香木が漂流したという伝承から、日本で一番のお香の産地と言われている。
そこで、もともとそこになかったものが「たどり着く・共生する」というテーマのもと、香りと淡路の藍で染め上げた紙の花を用いた作品制作を試みた。
和泉侃は淡路國一之宮 伊奘諾神宮にある、楠の木や枝の蒸留を行い、長い年月とともに土地に根付いてきた、樹木の重厚な香りを制作。
Awaji 藍Land projectは、主宰者の根岸誠一が、近年移住とともに淡路島に定着させていった、おのころ藍による紙の染色を手がけた。自然由来のものだけを使用し、微生物の働きによって染色が行われることで、重なりや光により独特の濃淡が浮かぶという。
また、篠崎恵美は、カレンデュラやカーネーションなど、淡路島の特産の花をモチーフにしたグラフィカルな紙の花を制作。数多くの花々が木々や枝に着生し、会場を覆っている。
撮影にはフォトグラファー・在本彌生が参加。紙の花の藍染で使われた藍の染料作りには、障害者の就労を支援する施設「森の木ファーム」の人々も協力している。
Definition of symbiosis
- 会期
- 2021年9月18日(土)~10月31日(日) 10:00~18:00
- 会場
- 洲本市立図書館
- 詳細
- https://definitionofsymbiosis.com/