2021年のTOKYO ART BOOK FAIR（TABF）は、オフラインとオンラインの両会場での開催を決定した。オフライン会場の東京都現代美術館では10月28日（木）より開催。それに先駆けて、オンライン会場は10月22日（金）からスタートし、オフライン会場と合わせて10月31日（日）まで行われる。

オフライン会場では、出展者数・来場者数を制限して規模を縮小するものの、国内外から一堂に集結したアートブックにじっくりと向き合う体験ができる。

たとえば、2020年春にヴォルフガング・ティルマンスが主宰する非営利団体「Between Bridges」が立ち上げた、アート・音楽関係のインディペンデントスペースやイベント、出版などを支援するためのプロジェクト「2020Solidarity」で制作したポスター58点を展示。

▲「2020Solidarity」の全ポスター

さらに、巨大なART BOOK VENDING MACHINE（アートブック販売機）を設置し、海外を拠点とするオンライン会場出展者が、2019年以降に刊行したアートブックやZINEを展示販売する。

▲ART BOOK VENDING MACHINE（アートブック販売機）

一方、オンライン会場では、国内外の約260組の出展者が集結。2020年に開催したVIRTUAL ART BOOK FAIRの経験を活かし、オンライン上で各出展者と直接コミュニケーションを取りながらアートブックを購入することができる。

オフライン会場でブースを流し見するように、画面をスライドしながら隣のブースをチェックしていくことも可能。ブースの検索機能やお気に入り登録機能もあり、オフラインとは異なるフェアが楽しめるそうだ。

そのほか、海外を拠点とするオンライン会場出展者の書籍の一部は、「ZOZOVILLA」にて10月22日（金）から10月31日（日）まで販売。時差や言語、通貨といったハードルを下げ、国内の人が海外のアートブックを購入しやすい環境を提供する。