NEWS | カルチャー
2021.10.11 16:12
倉俣史朗って誰?……と思う人もいるでしょう。
日本を代表するインテリアデザイナーで、30年前に亡くなった人です。倉俣が活躍したのは、1960年から80年代にかけて。なにしろ商業施設のインテリアは、建築に比べてライフサイクルが短い。彼の作品を家具や照明器具以外にみるのは現在割合困難です。
この本は2019年末に東京国立近代美術館で開催されたシンポジウムの内容をもとに、彼の仕事と時代をまとめたものです。全作品リストと年表、彼をとりまく人々の寄稿がコンパクトな四六判サイズ(単行本サイズ)にまとめられています。倉俣史朗を知らない人もまた大好きな人にもぜひ手にとってもらいたい1冊です。
ところで現在東京都内で、倉俣史朗の空間デザインを許可の必要なくいつでも見ることができる場所があるのをご存知ですか?
実はアクシスビル中庭にあるガラスの階段は、倉俣史朗の現存する数少ない作品のひとつです。
秋の1日、本を片手にデザインアーカイブを訪ねる散歩に出かけてみてはいかがでしょう?
『倉俣史朗入門書』
- 発行
- 株式会社ADP
- 企画・構成
- 関 康子
- 定価
- 本体1,500円+税
- 詳細
- PLATまで