キヤノンは、初めてとなるVR映像撮影システム「EOS VR SYSTEM」を立ち上げ、専用レンズ「RF5.2mm F2.8 L DUAL FISHEYE」と、PCソフトウエア「EOS VR Utility」および「EOS VR Plugin for Adobe Premiere Pro」を2021年12月下旬に発売・公開する。

「EOS VR SYSTEM」は、ミラーレスカメラと、専用レンズおよびPCソフトウエアで構成。カメラに専用レンズを装着することで、VR 映像の撮影ができるようになる。映像クリエイターや制作プロダクション、ビギナーまで幅広いニーズに応える。

▲キヤノンRF5.2mmF2.8Lデュアル魚眼レンズ

2つの魚眼レンズを搭載した「RF5.2mm F2.8 L DUAL FISHEYE」は、左右の視差を利用した3Dの180度VR映像を撮影できる専用のRFレンズ。ミラーレスカメラ「EOS R5」に装着することで、8Kによる没入感のある高精細な映像を出力することができる。逆光時での撮影も快適に行える特殊コーティングも採用した。

2 眼レンズそれぞれから入射する光は、単一のCMOSセンサーを通じて記録可能。これにより、撮影前のカメラ位置の調整や同期設定、撮影後に映像を繋ぎ合わせるスティッチ作業が不要になり、映像制作ワークフローの効率化を実現できる。

▲Canon RF5.2mm F2.8 Lデュアル魚眼レンズ（EOS R5付き）

また、ユーザーの制作環境に合わせて、「EOS VR Utility」とAdobe Premiere Pro専用プラグイン「EOS VR Plugin for Adobe Premiere Pro」を選択することができる。トライアルは、静止画や2分以内の動画を無償でVR規格形式に変換可能。トライアル以外の全機能は有償のサブスクリプション・プランの購入が必要となる。