SNS上で検知された災害・事故等のリスク情報が
3D都市モデル上に可視化


▲東京・港区東京タワー付近から千葉方面(画面右奥)を臨む3D都市モデル上に「FASTALERT」が実際にビッグデータから検知・収集した災害、事故等のリスク情報を可視化

JX通信社は、同社が提供するAIビッグデータリスクセンサ「FASTALERT(ファストアラート)」がSNS上などで検知、蓄積した災害・事故・事件などのリスク情報データを、国土交通省が提供する「Project PLATEAU(プラトー)」の3D都市モデル上で可視化する実証実験を開始した。

▲横浜市みなとみらい地区から三浦半島方面を臨む3D都市モデル上に「FASTALERT」が実際にビッグデータから検知・収集した災害、事故等のリスク情報を可視化

▲東京・千代田区丸の内周辺の3D都市モデル上に「FASTALERT」が実際にビッグデータから検知・収集した災害、事故等のリスク情報を可視化

同社によると、SNSをはじめとしたビッグデータからリスク情報を検知・収集することで、その高いリアルタイム性から初動の対応を早められるだけでなく、警察や消防、自治体などの当局以上に網羅的にリスク事象の所在を把握するなど、二次災害の防止や経済損失の最小化にもつながるという。

今後は、FASTALERTが収集するSNSやライブカメラ、衛星画像などのビッグデータリスク情報を通じて、水害や震災など広域で被害が生じる大規模災害を3D都市モデルの「デジタルツイン」上に可視化し、被害規模や影響範囲をリアルタイムに分析する取り組みを進める。

▲東京・港区台場周辺の3D都市モデル上に「FASTALERT」が実際にビッグデータから検知・収集した災害、事故等のリスク情報を可視化

また、中長期的に被害リスクを最小化するための予測技術開発など、防災・BCP(事業継続計画)に寄与する取り組みを拡大していくとしている。End