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2021.09.06 17:15
明治大学総合数理学部・宮下芳明研究室の宮下芳明教授と小林未侑さん(先端数理科学研究科 博士前期課程1年)は、遠隔でも同じ濃さの塩味をリアルタイムで体験できる通信システム「TeleSalty」を開発したことを発表した。
このシステムは、送信部から、塩分センサで計測された値を塩化ナトリウム換算での濃度値として常時送信。受信部は、規定濃度の食塩水内のイオンを電気で泳動させることで、同じ塩分濃度を常に再現することができる。
岐阜県と東京都を結んで行われた実証実験では、岐阜で作られた合わせ味噌による味噌汁の塩味を、東京都にリアルタイムで伝送。遠隔で実家の味噌汁を味わうことに成功した。
さらに、味噌汁を岐阜から東京に新幹線で運搬し、実際に食べてみて、同じ味が再現されていることを確認。また、岐阜で味噌汁を水で薄めたり、塩を足したりすると、東京でも瞬時に塩味の変化を感じ取ることができた。
今後は遠隔でも同じ食体験を共有したり、調理過程を双方が確認しながら指導を行うなど、多様な応用ができるのではないかと見込んでいる。