NEWS | ソーシャル / プロダクト
2021.08.31 14:00
プロダクトデザイナーの阿部憲嗣は、宅配サービスのニーズが増えているなか、ピースを組み合わせることで、さまざまな形状に変化させることができるサステイナブルな梱包材、「CY-BO」を開発した。
生物の細胞の接合から着想を得たという「CY-BO」は、用途にあわせて何度でも組み替えることが可能。梱包材としてだけではなく、ペンケースやバスケット、コースターなどにも形成することができる。
同氏はこの作品でLEXUS DESIGN AWARD 2021のファイナリストに選出された。そして、オランダのデザイナーであるサビーネ・マルセリスなど、世界で活躍するクリエイターからメンタリングを受けて、作品を改めてブラッシュアップ。
ピースの大きさやタイプも増えたようで、ボトルケースのような容器だけでなく、ウェア、シューズ、ブラインドなど、思いがけない作品も登場。当初の作品と比べて形成できる作品の幅も大きく広がっている。
今後、自動化された専用の機械でピースをシート状に編み込んむことで、さらに使用用途を広げたいと同氏は語った。
さらに、素材自体は、廃棄されても、1年で土に帰るため、地球環境への害を最小限に抑えられる。まさに、現代に必要な緩衝材の循環システムになるだろう。