シルバーの1枚のシートから鍛造で生み出された
コレクション「mizuki」

▲Photographer:Hiroshi Iwasaki

1904年にデンマーク・コペンハーゲンで創業した老舗ブランド ジョージ・ジェンセン(Georg Jensen)のために、佐藤オオキが主宰するデザインオフィス nendoが新しいシルバーウェアコレクション「mizuki」をデザインした。

銀製品とジュエリーの制作から出発して、ホームアイテム全般も手がけるようになったジョージ・ジェンセン。芸術作品に携わる職人の技を現代の生活に活かし、1世紀以上にわたって花や植物など自然界をモチーフにした多くのデザインを送り出してきた。

今回、nendoがデザインしたコレクションでも、自然界の構成要素である「水」をテーマに、熟練の職人たちの手によって一点ずつ生み出された。

▲Photographer:Hiroshi Iwasaki

▲Photographer:Hiroshi Iwasaki

▲Photographer:Hiroshi Iwasaki

この器は、水深の深い中央部分に水を溜めることで、花瓶のように垂直方向に花を生けることができる。

▲Photographer:Hiroshi Iwasaki

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▲Photographer:Hiroshi Iwasaki

さらに水量を増やすことで、水深が浅く面積の広い部分にも水が張られ、水面に花を浮かべたり寝かせたりして飾ることができるようになっている。また、片側が開いている部分を注ぎ口にすれば、水差しとして使うことも可能だ。

▲Photographer:Hiroshi Iwasaki

このように、「溜める」「張る」「流れる」という3つの水の状態を柔らかく一体化させた器であることから、「水器(mizuki)」と名付けられた。

▲Photographer:Hiroshi Iwasaki

▲Photographer:Hiroshi Iwasaki

▲Photographer:Hiroshi Iwasaki

▲Photographer:Hiroshi Iwasaki

▲Photographer:Hiroshi Iwasaki

mizukiは、925スターリングシルバーの1枚のシートから鍛造で生み出されている。780℃にまで熱せられ、柔らかい状態になるとハンマーで叩き、その後は徹底した磨き加工が施されている。3種類のデザインからなるmizukiのフルセットの制作時間は、ジョージ・ジェンセンの銀細工職人の技術でも400時間を要する。End

▲Photographer:Hiroshi Iwasaki

▲Photographer:Hiroshi Iwasaki

▲Photographer:Hiroshi Iwasaki

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