NEWS | プロダクト
2021.07.21 15:45
自動車ブランド MINIのコンセプトカー「MINI Vision Urbanaut」は、これまでにない革新的な「空間ビジョン」を提案するものだ。MINIが掲げるのは「MINI moments」というコンセプトで、自動車を運転するだけでなく、モビリティの概念そのものを拡張することを目指している。
つまり、「MINI Vision Urbanaut」では、さまざまなシチュエーションに合わせてインテリアやエクステリアが変化し、優れた空間体験を楽しむことができるのである。
この体験のモーメントには「Chill」「Wanderlust」「Vibe」という3つのモードがあり、たとえば「Chill」では、車を止めて車内でリラックスしたり、集中して仕事をしたりできる隠れ家的な空間となる。
リアのベンチシートはさまざまな姿勢でくつろぐことができ、その上にある「Loop」と呼ばれるライトは森の茂みをイメージしたデザインで調光することも可能。中央にはテーブルランプが現れ、自動車であることを思い出させるディスプレイやスイッチも見えなくなるという。
一方、「Wanderlust」は、MINI Vision Urbanautの運転モードや自動運転モードとなるモーメントで、運転に理想的な空間となる。ユーザーは、運転したくなればMINIのロゴを指でタップするだけ。すると、ハンドルとペダルが現れる。さらに、中央にあるデバイスも乗員のニーズに合わせてルートやさまざまな情報を表示してくれる。
また、「Vibe」では、サイドドアを開け、フロントガラスを折りたたむことで、車内と車外の境界がなくなり、人々を迎え入れる場となる。中央のデバイスは、今度はメディアを操るコントローラーとなり、音楽に合わせて動くイコライザーがフロント、リア、ホイール、「Loop」に現れ、楽しいクラブの雰囲気を創り出してくれる。
そのほか、4つめのオプションとして「my moment」があり、ユーザーのニーズに合わせて車両デザインをカスタマイズしていっそう楽しめるようになるそうで、サウンドやアロマといったあらゆる感覚を通じて楽しめるモビリティになるとしている。