分身ロボット「OriHime」シリーズから
移動可能なアバターモビリティ「OriHime Porter」登場

分身ロボット「OriHime(オリヒメ)」を開発するオリィ研究所は2021年7月19日(月)、新製品となる移動可能な分身ロボット「OriHime Porter(オリヒメポーター)」を発表した。

同製品は、OriHimeの拡張版となるもので、OriHimeと接続して遠隔地から走行操作できるアバターモビリティである。

直感的な遠隔操作で安全に自由な移動を行うことができ、周囲の人とはOriHimeを通じた身振り手振りを交え、そこに本当に人がいるかのような自然なコミュニケーションが可能になるという。

導入シーンとしては、オフィスや商業施設では、OriHimeの隣に設置されているモニターに地図や店舗のお知らせなどの資料を映し、切り替えたりしながらの案内が可能。

展示会では、モニターに情報を映し出したり、パンフレットを載せて運んだり配ったりすることができ、店頭での呼び込みなど人ならではの案内もできる。カフェなどでは、席への案内や注文された商品を棚に載せて運搬することが可能で、自然な声かけをしながら臨機応変な接客対応ができる。

また、衝突防止センサーを備えており、人が遠隔操作を行うため、人共存環境でも安全性が高く、導入先の地図生成やロボット導入初期の作業負荷が少ないそうだ。

デザインは、歴代のOriHimeのデザインを手がけるオリィ研究所代表・吉藤健太朗とクリエイティブ・コミュニケーターの根津孝太(znug design)が担当。

オリィ研究所の製品としては初のインダストリアルデザイナーとのコラボとなり、OriHimeのデザインに合わせた曲線で構成。アルミ素地の曲線のフレームに温かみのある木材の棚板のコントラストで、すっきりと上品でありながら温もりを感じさせるものに仕上がっている。End