陶器ごみをリサイクルして
コーヒープロダクトに

リサイクル陶器の製造販売を行う岡山県備前市の「the continue.(ザコンティニュー)」は、2021年7月より備前焼リサイクル事業を開始した。

れんがや陶器などのやきものは土に還りにくく、資源もやがて枯渇する恐れがあるので、生産過程で発生する廃棄れんがはリサイクルされてきたという。

その一方で、地域の伝統産業品である備前焼は良質な粘土が減少、生産過程では1割以上が廃棄品になっており、それらは廃棄物として海や山の処分場に埋め立てられていたそうだ。

そこで同社は、陶器はリサイクルできる素材であることを広めたいという思いから、備前焼の陶器ごみをリサイクルする事業を展開。生産過程で廃棄される陶器をリサイクルし、繰り返し利用可能なプロダクトを生産・販売することになった。

そして、コーヒーを淹れるという何気ない日常の中で、陶器をリサイクルすることや資源について考えられるモノを作りたいと考え、「一杯のコーヒーからやさしさを考える」をコンセプトに、リサイクル陶器「RI-CO」を設立。

備前焼には、伝統的に使われている天然土や無釉薬技法により、コーヒーの味わいをまろやかに変化させるという特徴があるそうで、今回はこうした備前焼リサイクル素材の強みを活かしたコーヒープロダクトが生まれた。End