多摩美術大学が企業5社と共創プロジェクト
捨て方を根本から変える「すてるデザイン」を設立

多摩美術大学は2021年5月、モノファクトリーおよび企業5社と連携し、循環型社会に向けた共創プロジェクト「すてるデザイン」を設立した。

このプロジェクトは、企業の産業廃棄物に新しい価値や意味を与えるための、美術大学によるサーキュラーエコノミーに向けた新しい取り組みで、同大学が東京・六本木の東京ミッドタウンにて2021年4月に開所した「Tama Art University Bureau(TUB)」を拠点に活動を行っている。

モノファクトリーをハブにして、伊藤忠リーテイルリンクナカダイブックオフコーポレーションプラスをはじめとする5つの企業と協働。TUBのオープンイノベーション第1弾として、社会課題解決型のプロジェクトに臨んでいる。

この「すてるデザイン」では、プロダクトデザインを専攻する学生の授業プログラムを中心にしながら、プロダクト、情報デザイン、統合デザインなどの学科横断の有志による取り組み、有識者のレクチャーによる学びの機会の提供、この活動や成果を社会に広げながらさらに多くの参加者を募るためのイベントの開催などを予定しているという。

また、デザインする機会として、「すてたモノをデザインする」「すてる前提をデザインする」「すてるエコシステムをデザインする」という3フェーズで活動。

学生参加のプログラムとして、2021年度は合計8つの課題プログラムがカリキュラムに組まれ、既に着手しているそうで、デザイン、アートまで含めたクリエイティブな力でプログラムに取り組むことにしている。End