使用済みペットボトルを再利用した
レゴ®ブロックの試作品が公開

レゴグループは2021年6月23日(水)、使用済みペットボトルを再利用したレゴ®ブロックの試作品を公開した。

リサイクル素材を使用したブロックの開発はレゴグループとして初の取り組みで、「2030年までにレゴの全てのパーツを持続可能な資源由来のプラスチックにする」という目標の一環となるものだ。

この新しい試作品は、廃棄された飲料用ペットボトルのプラスチックを使用している。米国食品医薬品局(FDA)や欧州食品安全機関(EFSA)の承認を受けた、米国のサプライヤーから調達した再生プラスチックを使用しており、1リットルのペットボトルからは、2×4のレゴ®ブロック10個分の原材料が平均して得られるという。

また、開発にあたっては、デンマークのビルンにあるレゴグループ本社のサステナブル・マテリアル・チームが担当。

材料科学者やエンジニアなど150人以上のチームが、過去3年間で250種類以上のPET素材のバリエーションと数百種類のプラスチックの配合をテストし、既存のレゴ®ブロックと同様に、同社の厳格な品質と安全性の要件を満たした試作品が完成したそうだ。

今後、同社では、製品化に向けて、色の追加やさまざまな形状のテスト、成型時の品質テストなど、さらに1年ほどの開発作業を実施する予定。これを経て、パイロット生産段階に移行するかを決定するとしており、原材料が必要な量を調達できるかも見極める方針だ。End