島根・隠岐ユネスコ世界ジオパークの
ジオ・ホテル「Entô」がついにオープン

島根県隠岐諸島にある海士町に2021年7月1日(木)、隠岐ユネスコ世界ジオパークの泊まれる拠点となるジオ・ホテル「Entô(エントウ)」がオープンする。

このサイトでもすでに紹介したように、Entôはひとつの施設に宿泊機能と展示室「Discover」やフィールドコンシェルジュなどを備えた、ジオパークの魅力を最大限に体験できる日本初の本格的なジオ・ホテル。

展示室でジオパークが持つ凄みや面白みを体験するための情報を予習したり、テラスやラウンジでジオパークにまつわる展示を鑑賞したりすることができる。

全面CLT工法を採用した施設コンセプトは、「Honest(正直さ、素直さ)&Seamless(隔たりや境目のないこと)」。隣接する港と同じく木の温かみを全面に表現するとともに、客室は間口を広くとり、目の前に広がるジオパークの風景や、島前カルデラをもっとも純粋に、たくさん感じられる設計となっている。

室内はなるべくシンプルに、本当に必要なものだけを厳選して用意。無刺激のシャンプーや島根産の竹の歯ブラシ、地域の人に愛されたお茶うけ、島の土で練られた陶器など、目の前の自然に溶け込むようなアメニティを選んだそうだ。

▲Photo by Kentauros Yasunaga

▲Photo by Kentauros Yasunaga

施設の設計はMOUNT FUJI ARCHITECTS STUDIO、ビジュアルアイデンティティ・ネーミング開発は日本デザインセンターが担当。

ロゴタイプはコンセプトである「地球にぽつん」を表現したもので、「O」は地球、その上の「^(サーカムフレックス)」はEntôの位置する島前、水平線上に浮かぶ島を表しており、その「遥か感」をロゴに込めたという。

また、地球にぽつんと浮かぶ隠岐のジオ・スケープと、島で暮らす人々との温かな出会いという付加価値を足していく、都市型のラグジュアリーとは一線を画す、「ないものはない」という新しい贅沢や新しい旅のカタチを提案するとしている。End