デザイン誌「AXIS」最新号(212号)
2021年7月1日(木)発売です!

デザイン誌「AXIS」最新号発売のお知らせ

特集
uni:forms ニューノーマルをまとう

制服や軍服など、世の中には「uniform(ユニフォーム)」と呼ばれるものが多数存在します。同じスタイルを身にまとうことで、仲間意識を強めたり、あるいは他者との区別を図ったり。そんな記号的な意味で語られることの多いユニフォームですが、同時に、環境に合わせた機能性に富み、普遍性を兼ね備えているのも特徴です。

コロナ禍が続いて1年半。スーツやフォーマルウェアなどの需要が大きく減少するなか、着心地のよさや快適性、時代を超えて共有できる価値を独自のスタイルとして提案するブランドや服づくりの取り組みが増えつつあります。常に新しさを求めてきた従来のファッションビジネスから距離を置き、ユニフォームという言葉の多面的な広がりを通して、これからの人、環境、服との関係性を問いかけます。




特集一覧

対談 朝日 真(西洋服飾史家、文化服装学院専任教授)× 藤田結子(社会学者、明治大学教授)

CFCL(高橋悠介)
衣服を通して、普遍的な価値を示す

TANAKA(タナカサヨリ)
多様性という「思想」が次の100年を生む

ポスタルコ(マイク・エーブルソン、エーブルソン友理)
動きを妨げない、身体と一体化するウェア

Échapper(久﨑康晴)
古来の技術を未来へつなぎ、上質な原型を紡いでいく

パグメント
アートがユニフォームを開放する

リクロー
“作業用ユニフォーム”で巻き起こすふたつの循環

森永邦彦(アンリアレイジ)、西崎 暢(ウジョー)が語る今日的ユニフォームのデザイン

「Earthian Wear(アーシアンウェア)」ーー 河野秀和(シタテルCEO)× 菅 純哉(スノーピーク アパレル企画開発課エグゼクティブクリエイター)
宇宙空間での衣服は地上の装いを変えるか?




▲対談 朝日 真 × 藤田結子

▲CFCL

▲ポスタルコ

▲リクロー

▲森永邦彦(アンリアレイジ)、西崎 暢(ウジョー)が語る今日的ユニフォームのデザイン




インサイト
建築家、アンヌ・ホルトロップの揺らぐフォルム

オランダ出身で、現在はアムステルダムとバーレーンを拠点に活動する建築家、アンヌ・ホルトロップ。彼の作品にしばしば見られる不定形のフォルムは、幾何学に基づいた現代の建築空間から新鮮な距離感をつくり出している。論理を超えた造形に可能性を見出す、彼のクリエイションについて考える。




インサイト
飛驒産業と彫刻家が挑む、現代の“アーツ・アンド・クラフツ”

木工家具のリーディングカンパニーである飛驒産業は創業100周年。協働するのは「アニマルズ」シリーズで知られる彫刻家、三沢厚彦。異色の組み合せにより製作される椅子が問いかける、ものづくりの未来とは。




インサイト
これまでの10年、これからの10年 企業の変革を担うデザインファームIDEO Tokyo

IDEO Tokyoは、今年3月、創設10周年を迎えた。今では「デザイン思考」や「人間中心デザイン」といった手法は、当たり前のものとして受けとめられている。組織のクリエイティビティをどう開花させるかについて、シニアデザインディレクターの田仲 薫と、ラーニングディレクターのネイサン・パタソンに聞いた。




インサイト
コロナ禍のヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展に探る、未来へのヒント

5月22日に1年遅れで開幕したヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展では、COVID-19という世界的な脅威を前に、キュレーター同士の連帯が自ずと生まれたという。3名のキュレーター、門脇耕三(日本館)、寺本健一(UAE館)、宮内智久(シンガポール館)に開幕までの道のりを振り返ってもらうことで、これからの建築プロセスや協調のヒントが浮かび上がってきた。




インサイト
城谷耕生は何をデザインしたのか 長崎県小浜町に息づく営みのデザインを探る

2020年12月に他界したデザイナー、城谷耕生は、故郷である長崎県雲仙市小浜町を拠点に、ものづくりの思考を深め実践を繰り広げてきた。ここでは回顧録としてではなく現在進行形のプロジェクトとして、ふたつのパートに分けて彼の仕事を考察する。城谷が耕した土地から、すくすく、のびのびと多くの存在が育っているからだ。




LEADERS
斎藤幸平(哲学者、経済思想家、マルキスト)

2021年のゴールデンウィーク、アマゾンで最も売れたビジネス書は「人新世の『資本論』」であった。かのトマ・ピケティを超えると期待される若きマルキスト、斎藤幸平は、デザインが脱成長の社会において実は求められているのだと説く。






田川欣哉のBTCトークジャム
ゲスト:岡島礼奈(ALE代表取締役社長/CEO)

デザイン・イノベーションファームTakram代表の田川欣哉さんがナビゲーターとなり、ビジネス、テクノロジー、クリエイティブの3領域で活躍するトップランナーを迎える対談連載。第25回のゲストは、世界初「人工流れ星」の開発を行う宇宙ベンチャー、ALE代表の岡島礼奈さんです。




他にもさまざまなクリエイターたちの活動を紹介

Close-Up
GOOD OFFICE 新橋(堀ビル)

Sci Tech File
見慣れた世界が一変する地衣類、観察のすすめ
大村嘉人(国立科学博物館)

クリエイターズナビ
ウィリアム・チァー、ミヒャエル・ジーガー、水戸岡鋭治、we+、秋田祥秀

& DESIGN
フード(君島佐和子)、アート(太田睦子)、インテリア(土田貴宏)、ファッション(大根田 杏)、ビジネス(長谷川敦士)

▲Close-Up GOOD OFFICE 新橋(堀ビル)




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