NEWS | テクノロジー
2021.06.21 14:50
大日本印刷(DNP)とグループ会社のDNPコミュニケーションデザインは、AIを活用した新しい音声合成システムを開発した。
このシステムは、人間の音声を人工的に作り出す「音声合成」の制作時に起きる読み間違いを減らすもので、人が読むナレーションのイントネーションやアクセント、間合いに近い自然な音声を自動生成できる。
従来のDNPの音声合成の制作と比較すると、同システムでは、音声合成の制作時に起きる漢字の誤読や、「橋/箸/端」などの同じ読み仮名でのイントネーションの違いといった読み間違いを約50~70%削減するという。
また、追加学習によってデータを増やすほど、読みの正確性やイントネーションおよびアクセントの精度も向上。複数の生命保険会社の約款で汎用性の検証を実施し、「読み」「アクセント」「間」について約85%以上の正確性が確認されたそうだ。
両社は音声合成が利用されている学校教材や電子書籍、生命保険・損害保険の約款や契約書、e-Learningや研修教材などに広く活用できるとしている。