Zaha Hadid Architects（ZHA）は、Hyperloop Italiaと共同で未来の輸送システムの実現に向けてパートナーシップを締結したことを発表した。

Hyperloopは、安全かつ経済的・持続的に乗客・貨物を輸送する次世代の超高速輸送システム。乗客や貨物を載せたカプセルをパッシブ磁気浮上技術で浮上させ、摩擦を最小限に抑えながら減圧したチューブ内を走行させるものである。

再生可能エネルギーを100％使用するとともに、従来の公共交通機関と比べて、運行するために必要な電力もわずかだという。さらに、回生ブレーキシステムと組み合わせることで、エネルギーの生産も可能だとしている。

今回のパートナーシップでは、伊ローマのイタリア国立21世紀美術館や英ロンドンのロンドン・アクアティクス・センターといった公共建築を手がけてきたZHAのデザインを継承。

また、ZHAは、オーストリア・ノードパーク登山鉄道の駅舎や伊ナポリのナポリ・アフラゴーラ高速列車駅、さらには中国・北京大興国際空港など、交通インフラの設計でも数々の実績を持つ。

このプロジェクトに向けて、ZHA代表の建築家 パトリック・シューマッハは、「革新的な建築やエンジニアリング、都市計画を非常に効率的で持続可能な輸送ネットワークと組み合わせることで、都市のアクセシビリティや接続性、ウェルビーイングを大きく向上させたいと思います」と語る。

さらに、「空間の独創性や構造の効率性、持続可能な環境を実現する、未来のレジリエントなプロジェクトとなることを目指します」とコメントしている。