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2021.06.03 15:45
カナダ・モントリオールのデザインオフォス Taktik designは、スポーツで有名だという同市近郊にある高校 College Saint-Paulのグラウンドのリデザインを手がけた。
以前は大部分がアスファルトで覆われており、また、グラウンドを分割するように道路が横切っていたそうだ。そこで同校は道路と近隣の住宅を購入し、グラウンドの結合と機能性の向上が図られた。
各エリアは活動に合わせてデザインされていて、校舎近くのラウンジエリアにはTaktik designが設計・製造したファニチャーを配置。交流や読書、リラックスなどのゆったりとした活動向けとなっている。
ハイテーブルはミーティングやグループワークに使えるほか、キャンバスで覆われたピクニックテーブルでは、天候を気にせず屋外で食事ができる。晴れた日には、バックレストのあるウッドデッキでくつろぐことも可能だ。
野外教室にもなる中央エリアにはキャンバスを張ったパーゴラを設け、その下にはテーブルを配置しているので大人数での利用も可能。これに隣接するステップを登ると石のステージとなっていて、芝生からパフォーマンスを眺めることができるという。
その横には、ストレッチやバランスゲームなどができるモジュールを備えた、人工芝の本格的なエクササイズエリアを用意。
その向こうにあるのはスクールカラ―を配したスポーツエリア。3 つのミニコートに分割できるカラーリングを開発したバスケットコート、人工芝のフィールドやストリートホッケー用のコート、本格的なサッカー場もある。照明設備もあるので、放課後は地元のコミュニティも使うことができるそうだ。
また、点在する貯水施設にはさまざまな植物を植え、地元の採石場から運んだ岩で飾った。アルミ製の大きな「PAUL」のロゴを中央に据えることで、新しい時代のグラウンドを強調している。