ロンドンデザインビエンナーレ2021日本展示
建築家・平野利樹による「Reinventing Texture」

▲展示イメージ © 平野利樹

英ロンドンで2021年6月1日(火)から6月27日(日)まで開催中のロンドンデザインビエンナーレ2021では、Clare Farrowがキュレーションを行い、建築家・平野利樹がデザイン・制作するインスタレーション「Reinventing Texture」が日本展示として公開されている。

このインスタレーションでは、平野が東京とロンドンの都市空間に点在するさまざまなテクスチャをフォトグラメトリーと呼ばれる3Dスキャン技術によって収集。

▲3Dモデル © 平野利樹

▲3Dモデリング風景 © 平野利樹

これらをデジタルモデリングで加工・組み合わせることによってレリーフを製作し、さらにそれをデジタルファブリケーションと張り子技法によって、高さ約1.7m・幅約8mのレリーフとして制作した。

▲制作風景 © 平野利樹

▲制作風景 © 平野利樹

▲制作風景 © 平野利樹

▲制作風景 © 平野利樹

▲制作風景 © 平野利樹

レリーフには3Dスキャンモデルのテクスチャがプロジェクションマッピングされ、展示室内にはMSCTY Studioが東京とロンドンでフィールド録音した環境音によるインタラクティブなサウンドスケープをKP Acousticsによって実装している。

▲3Dスキャン風景 © 平野利樹

▲3Dスキャン風景 © 平野利樹

都市は無数のテクスチャが複数のスケールで重層することで織りなされているが、こうしたテクスチャを手や指で実際に触れるだけではなく、撫でるように視たり聴くことによって私たちの意識下に蓄積される経験が、私たちの中に都市像を形成しているという。

▲レリーフ近景 © 平野利樹

平野は、「『Reinventing Texture』は、デジタルテクノロジー・マテリアルと伝統技法・素材の複合によって、都市のテクスチャ(肌理・質感)を収集・再構成・再構築するプロジェクトである」とコメント。

▲3Dスキャンしたオブジェクト © 平野利樹

▲3Dスキャンしたオブジェクト © 平野利樹

▲3Dスキャンしたオブジェクト © 平野利樹

▲3Dスキャンしたオブジェクト © 平野利樹

▲3Dスキャンしたオブジェクト © 平野利樹

東京とロンドンを対象に、一連のプロセスを通して、それぞれの都市における新しいテクスチャおよび都市像の発見を試みることがこの展示の目的となっている。End

ロンドンデザインビエンナーレ2021日本展示
Reinventing Texture

会期
2021年6月1日(火)~6月27日(日)
会場
英国ロンドン、サマセット・ハウス、Room 31
詳細
https://www.londondesignbiennale.com/participant/japan-0

▲Clare Farrow © Clare Farrow

▲平野利樹 © 平野利樹

▲Nick Luscombe © MSCTY