NEWS | 建築
2021.05.06 14:39
マイクロバイオーム分野の研究開発や製品開発を手がけるBIOTAと、森林環境を住宅に写し取る究極の木の家づくりを目指す森林・環境建築研究所は、室内環境のマイクロバイオームに関する共同研究を開始した。
私たちは1日のうち9割を建物のなかで過ごすと言われるそうだが、そうした時間の長さに対して、建物内の微生物環境はこれまで十分に考慮されてこなかったという。
そこで両社は、「人が健康に暮らすことができる理想的な環境は、森林のような空間や空気である」という考えにもとづき、建物内の微生物コミュニティを森林環境に近づける共同研究をスタート。
森林付近の住居と都市部にある住居を構成する微生物をそれぞれ採取・解析し、ゲノム解析によって網羅的に微生物コミュニティの組成や多様性の差異を明らかにすることがねらいだ。
今回は、森林・環境建築研究所がこれまで研究・建築を行ってきた「森林共生住宅」を対象に、BIOTAが保有する室内環境のマイクロバイオーム解析技術を用いて調査を実施。森林が健康に暮らすために必要な微生物の補給源となるという新しい価値を見出し、人が暮らしやすい環境を再定義して、これまでになかった快適な住環境の実現を目指すとしている。