NEWS | 建築
2021.05.07 15:31
山形県鶴岡市のSHONAI HOTEL SUIDEN TERRASSEは、天然温泉・フィットネスを含むスパ棟を2021年4月29日(木・祝)にリニューアルオープンした。
同ホテルは、山形県庄内地方を象徴するランドスケープである水田から着想を得て生まれたデザインで、田んぼに浮かび、周囲の山並みや田園風景に溶け込むような佇まいで、木のぬくもりを生かしたシンプルで居心地のよい空間を提供している。
このスパ棟にはサウナを新設。設計はホテルの建築と同じく建築家・坂茂が担当しており、同氏が初めて手がけるサウナで、県内ホテルでは初となるセルフロウリュを備えた本格的なフィンランド式だという。
男性用サウナは建築に合わせた六角形のデザインが特徴的で、天井の木屋根、天窓、椅子、水風呂まで、六角形で統一されている。サウナ室内からは、のどかな田んぼの風景望め、露天風呂と一体となった外気浴スペースでは水風呂後のととのいタイムを楽しむことができる。
一方、女性用サウナは、同氏の建築のアイコンでもある、紙管を模したベンチを採用。これにはさくらんぼやラ・フランスなど、山形県産の果樹で製作したウォーリュ(ウォールでロウリュすること)を設置した。パネルに水が自動で流れることで、水蒸気とともに木の香りがサウナ室内に広がるそうだ。