日本古来の素材や伝統技術を極めた
サンゲツの壁紙シリーズ「SHITSURAHI(室礼)」

▲箔

サンゲツは、日本の伝統工芸の技と美意識を取り入れ、多彩なマテリアルを使用する、こだわりの空間を演出する壁装材を厳選した見本帳「2021-2024 エクセレクト」を公開している。

そのなかのひとつが、日本の伝統美をモチーフにした壁紙シリーズ「SHITSURAHI(室礼)」だ。紙・箔・織物、紙布など、日本で古くから使われてきた素材や受け継がれてきた伝統技術を用い、現代のインテリアに合うようにデザインされたコレクションである。

「室礼(しつらひ)」とは、約1200 年前の平安時代に客人を招いての晴れの儀式の日に室内を飾り整えたことに由来する言葉だそうで、日本文化の「おもてなし」の心を表しているという。

「和紙」「箔」「織」「紙布」「土」「木」という6つの素材を使用しており、カテゴリーごとに匠の手仕事が奥行きある佇まいを演出する。

▲珪藻土

▲織

たとえば和紙は、楮(こうぞ)、雁皮(がんぴ)、三椏(みつまた)といった植物を原材料に作られており、軽くて丈夫なだけでなく、自然が作り出す趣深い表情が古くより人々を魅了してした。美しい水と職人の技からなる紙漉きや模様付けの技術には、自然と文化を愛する日本人の想いが込められている。

▲和紙

また、箔は金属を薄く伸ばして作られる光輝く素材。絶妙な色の違いによるグラデーションや、ランダムに散らされた箔の複雑な反射など表情はさまざまで、10 日間ほど乾燥させコーティングを施すことで、神秘的な光沢が生まれている。

▲箔

なお、同社はこの「SHITSURAHI」にて、国際的なデザイン賞「iF デザインアワード 2021」を初めて受賞。東洋西洋を問わず、自然素材を使用して人々に心地よさを与えるインテリア空間が評価されている。End