NEWS | ファッション
2021.04.23 15:50
Nikeは、循環経済や環境保護への新しい取り組みとして、「Nike Refurbished」というサービスを開始している。ユーザーが購入したシューズを返品した際に、これを廃棄せずに改めて販売するシステムだ。
Nike Refurbishedは米国内の15店舗で展開しており、1~2日着用してから返品された「新品同様」、もう少し使用期間が長い「傷みあり」、製造時に不備があった「見た目に傷あり」といった3つのクラスに返品シューズを分類している。
もちろん、返品されたまま販売するのではなく、Nike Refurbishedの対象シューズとして手作業で検査と修理が行われ、できるかぎり新品の状態にしてクラス分けを実施。価格はシューズのタイプやコンディションに応じて決まるという。
ケースにはコメントがつけられており、シューズについてさまざまな情報を得ることが可能。さらに、ケースにあるQRコードをスキャンすれば、気候変動への取り組み「Nike Move to Zero」についての情報も提供される。
ただ、返品されたシューズのなかにはNike Refurbishedに向かないものもある。これらはNikeと連携したコミュニティのパートナーを通じて寄付されたり、どうしても履けないものは「Nike Grind」に回されてリサイクル素材に変換されるそうだ。
2021年以降は、アメリカの店舗にてこのサービスを拡大する予定。ユーザーの側でも、シューズを「捨てない」「リサイクルする」という選択肢をもつことができる。