NEWS | 見本市・展示会
2021.04.21 15:04
メディアアートの祭典「アルスエレクトロニカ・フェスティバル2021」が、2021年9月8日(水)から9月12日(日)まで開催されることが決定した。
拠点であるオーストリア・リンツをはじめ世界100か所にて、展覧会やコンサート、トークショー、カンファレンス、ワークショップ、ガイドツアーなど、多岐にわたるハイブリッド型のイベントが行われる予定だ。
今回のテーマとして掲げたのは、「New Digital Deal(デジタル・ニューディール)」というものである。今日では変化は避けがたいものだとの考えが高まっており、いたるところで「ニューディール=新たな取引」が求められているという。
とはいえ、それはおそらく安易な解決策を求める気持ちの表れでもあり、話し合いや合意を少し進めれば物事のバランスが取り戻せるだろうという淡い期待の表れでもあるそうだ。
「New Digital Deal」とは、こうした利口な取引や、自分の利益だけを考えた交渉事のことではないとする。重要なポイントは、いかにデジタルに「対処する」かであり、行動のための選択、行動する能力なのである。
「deal」という言葉はもともと「分配する」という意味があるそうで、そうするとニューディールとは「新たにカードを配り直す」ということになる。これが今回のテーマの真意だ。
設立から42年が経ち、新型コロナウイルスの流行から2年目となる今回、世界のデジタル化の波に期待と不安を抱きつつ、アルスエレクトロニカはアート・テクノロジー・社会の祭典として、世界のアンカーポイントとなることを目指している。
100を超えるパートナーと共同で、グローバルネットワークのフェスティバルを構築。アイデア、インスピレーション、示唆に富む刺激、ロールモデルを生み出す場である「庭」を、ネットワーク化しながら開放し、シェアしていくことになるだろう。