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2021.04.15 15:45
ソフトバンクは、5Gネットワーク環境で、MEC(Multi-access Edge Computing)とNVIDIAが提供するAIを使った映像伝送向けプラットフォーム「NVIDIA Maxine(エヌビディア マキシン)」を活用して、映像の解像度と画質を高める「超解像」の実証実験を実施し、高品質なウェブ会議を実現することに成功したことを発表した。
動画配信サービスなど大容量のデータ通信を必要とするサービスが拡大するなか、ユーザーが快適にサービスを利用するために、モバイルネットワークにおける通信容量の割り当てをダウンリンクに優先させることで、通信の最適化を行っている。
しかし、テレワークの急速な普及に伴い、ウェブ会議のように動画をリアルタイムでアップロードするサービスが増加し、アップリンクの容量がひっ迫することが課題となっている。
そこでソフトバンクは「NVIDIA Maxine」を活用し、モバイルネットワークにおけるデータ通信量を抑制しながらも、高品質な映像を配信可能にするシステムの開発に着手。
今回の実証実験では、ソフトバンクの5Gネットワーク環境で、低解像度(180p相当)の映像を伝送して、MECサーバーでAIによる「超解像」処理を行い、高解像度(720p相当)の映像を生成できることを確認した。
MECサーバーを活用しない場合と比較すると、少ないネットワーク帯域幅の利用で同等の品質の映像を配信することができたという。
また、MECサーバーに音声ノイズ除去機能を組み込むことで、ユーザーが品質の優れた高価なマイクなど特別な機器を使うことなく、クリアな音声でウェブ会議を利用できることも確認。5G環境におけるアップリンクの通信に対して、AIとMECの有効性を証明したとしている。