NEWS | 展覧会 / 建築
2021.04.16 12:00
東京・汐留のパナソニック汐留美術館では、「サーリネンとフィンランドの美しい建築展」が2021年7月3日(土)から9月20日(月)まで開催される。
同展は、フィンランドの建築家 エリエル・サーリネン(1873-1950)の作品を紹介するもの。とくに渡米までのフィンランド時代にスポットをあて、図面や写真、家具や生活のデザインといった作品資料を展示する。
サーリネンはヘルシンキ工科大学在学中に出会ったゲセリウスとリンドグレンと共同で設計事務所を設立し、1900年パリ万国博覧会フィンランド館の建築が好評を博して、デビューを果たした。
初期の作風は、ナショナル・ロマンティシズムと称される、アール・ヌーヴォーの影響をうかがわせながらも民族の独自の文化的ルーツを表現し建築が特徴。
同展では、フィンランドの独立の足がかりを築いたとされる、東西約40m、幅約10mという規模の1900年パリ万国博覧会フィンランド館を、CGと新規制作模型(縮尺1:100)で再現。
さらに、19世紀後半にイギリスのウィリアム・モリスが掲げた中世風の手仕事による美しい暮らしの環境という理想を、豊富な森林資源を背景に芸術と産業の協働を行い、家具や陶磁器、テキスタイルなどを通じて実現した、サーリネンらの北欧の暮らしのデザインを楽しむことができる。
また、近代建築の巨匠 アルヴァ・アアルト(1898-1976)らによるフィンランドのモダンデザインの原点を築いたサーリネンの格調高いデザインを、ドローイング、家具デザイン、都市・建築などを通じて多角的に紹介する。
サーリネンとフィンランドの美しい建築展
- 会期
- 2021年7月3日(土)~9月20日(月)
- 開館時間
- 10:00~18:00(入館は17:30まで)
※8月6日(金)、9月3日(金)は夜間開館 20:00まで(入館は19:30まで) - 休館日
- 水曜日、8月10日(火)~8月13日(金)
- 会場
- パナソニック汐留美術館
- 詳細
- https://panasonic.co.jp/ls/museum/exhibition/21/210703/