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2021.03.26 16:10
新型コロナウイルスの影響により、2020年4月以降に多くの企業が在宅によるリモートワークを導入した。それから約1年が経過し、在宅ワークの環境を見直そうと考えている人もいるだろう。
こうしたなか、コクヨは家具事業部門で生体データ計測を行い、これまで延べ200名近くの脳波の分析を通して、在宅ワークについての実験を進めてきた。今回、同社はその実験結果を公開し、「在宅勤務の生産性を上げる重要なポイント」としてまとめている。
そこで着目したのは被験者の脳波で、心穏やかに業務を行っている状態の「リラックスワーク」、集中力が研ぎ澄まされた非常に良い状態の「集中」、新たなことを発想し構想する創造性が発揮されている状態の「創造性」という3つの脳波パターンから分析を行った。
まず、午前と午後のどちらが仕事がはかどるかという点では、「創造性」については午後に高まるという結果が出た。とくに中でも、一人で取り組む「ソロワーク」が適しているという。
一方、空間的には個室空間よりも共有空間の方が「創造性」が高まるそうで、リビングやダイニングといった共有空間は、窓から光が入ったり、空間的な余裕があったりするので、それらの条件が脳波に良い働きかけをしているのではないかと推察している。
座る姿勢についても、ロッキングチェアのように前後に揺らすことができるものほうが、平坦なダイニングチェアよりも「集中」が高いという興味深い測定結果が出た。とりわけ後傾よりも前傾姿勢時の方が「集中」の傾向がみられたそうだ。
また、座面が動くタイプのチェアの方が着座時の疲労感を低減してくれるそうで、姿勢を変えることでワークモードを変えるなど、自分が目指すワークモードによってチェアを選ぶのもひとつの方法だとしている。