地球規模で建築を考える
アンサンブル・スタジオの日本初の個展が開催

▲ランドスケープの構造体 インバーテッド・ポータル(裏返された門)(米国、モンタナ州、ティペット・ライズ・アート・センター、2016) ©Iwan Baan

東京・南青山にあるTOTOギャラリー・間では、スペインとアメリカを拠点に活動するアンサンブル・スタジオの日本で初めての個展、「アンサンブル・スタジオ展 Architecture of The Earth」を2021年6月8日(火)から9月12日(日)まで開催する。

アンサンブル・スタジオは、アントン・ガルシア゠アブリルとデボラ・メサが主宰する職能横断型チームとして、スペイン・マドリードで2000年に設立。

単に建物のデザインを行うだけでなく、実験を通して自らの手で考え、建設方法まで考案することにより、他に類を見ない革新的な建築を生み出してきた。

▲ペトリファイド・リバー(石化した川)リサーチ(2017~)©Ensamble Studio

彼らの活動は近年、よりダイナミズムを増し、2016年にはアメリカのモンタナ州にあるティペット・ライズ・アート・センターにおいて、屋外彫刻のような一連の作品「ランドスケープの構造体」を発表。

▲トリュフ(スペイン、コスタ・ダ・モルテ、2010) ©Iwan Baan

▲スペイン著作権協会本部(スペイン、サンティアゴ・デ・コンポステラ、2007) ©Iwan Baan

約48㎢の広大な敷地に点在する、先史時代の遺跡を思わせるような構築物は、大地を型枠に利用しながらも、現代の技術をベースに、モックアップによる検証、コンピューターを使ったモデリングなど、複雑な構造計算と建設プロセスを経て完成した。

こうした彼らの活動から、地球規模で建築を考える「Architecture of The Earth」というテーマが生まれた。同展では、「地球」と「建築」の関係性の探究のなかから生まれたプロジェクトに焦点をあて、アンサンブル・スタジオ独自のリサーチ・設計・建設の過程を模型や映像を通じて紹介する。End

▲アンサンブル・スタジオ ポートレート ©Ensamble Studio

アンサンブル・スタジオ展 Architecture of The Earth

会期
2021年6月8日(火)~9月12日(日)11:00~18:00
入場無料(事前予約制)
休館日
月曜・7月22日(木)、7月23日(金)、8月9日(月)~8月16日(月)
※状況により、会期や内容等を変更する場合あり。来館の際には、TOTOギャラリー・間ウェブサイトにて最新情報を確認すること。
予約受付
2021年5月中旬~開始予定
会場
TOTOギャラリー・間
詳細
https://jp.toto.com/gallerma/ex210608/index.htm