大日本印刷、XRコミュニケーション事業を開始
地域創生につなげるパラレルシティを構築へ

▲渋谷区立宮下公園エリア 開発中のイメージ

大日本印刷は、現実(リアル)の街と並列(パラレル)で仮想(バーチャル)の街・施設を開発する自治体や施設管理者公認のXR(eXtended Reality)コミュニケーション事業を開始することを発表した。

同社は、VR・AR・MRなどリアルとバーチャルの融合によって、現実の地域や施設が持つ価値や機能を拡張させ、生活者に新しい体験価値を提供し、地域創生につなげる「地域共創型XRまちづくりPARALLEL CITY(パラレルシティ)」を推進する。

まず、誰もがいつでも簡単かつ安全・安心に楽しめる空間の構築に必要な機能を備えたXRロケーションシステム「PARALLEL SITE(パラレルサイト)」を提供。また、地域創生事業を通じて培ったノウハウやネットワークなどを活かし、「PARALLEL SITE」を活用した地域共創型のバーチャル空間を構築するという。

さらに、アニメ・マンガ・ゲームなどのコンテンツホルダーと協業し、リアルとバーチャル双方の多様な表現手法を使ってコンテンツの魅力を発信する事業を推進。

また、コロナ禍により非対面・非接触のコミュニケーションが求められるなか、リアルとバーチャルが連動して買い物が楽しめる「リテールテイメント」や、仮想空間での体験や鑑賞を実現する「バーチャル展示会」などを既に展開しており、これらのサービスと「PARALLEL SITE」で構築した自治体や施設管理者に公認された空間と連動させることで、地域交流の場を拡張するそうだ。

▲札幌市北3条広場 開発中のイメージ

今後は地域と連携し、北海道札幌市北3条広場(2021年4月末予定)と東京都渋谷区立宮下公園(同年5月末予定)において、XRコミュニケーション事業を展開する空間のオープンを予定している。End