研修内容をバーチャル空間上で再現
三井住友海上火災保険らによる「VR事故車損害調査研修」

VR・ARをはじめとするXR技術を使ったサービス開発や研究開発を行うSynamonは、三井住友海上火災保険が実施している「事故車損害調査 基礎研修」にVR技術を提供し、「VR事故車損害調査研修」を共同開発した。

三井住友海上では、自動車事故の保険金額の算出過程として事故車の損害調査を実施しており、全国にいる数百人の新入社員を千葉にある研修所に集め、毎年研修を実施してきた。しかし、新型コロナウイルスの感染拡大により、研修の開催が厳しい状況となっているそうだ。

そこでSynamonは、同社が提供するVRビジネス施設「NEUTRANS(ニュートランス)」を活用し、事故車の損害調査ができるバーチャル空間を構築することで、全国どこからでも研修への参加が可能になるという。

▲研修の様子

▲事故箇所の撮影

この研修のなかでは、事故車モデルを周囲から見るだけでなく、リフトアップさせた状態で事故車モデルを調査したり、さまざまな角度から事故箇所の撮影をしたりできるそうで、基礎研修の複数の項目をバーチャル空間上で実施する予定だ。

▲事故車モデル

▲リフトアップされた事故車モデル

また、今後の展開としては、2021年4月以降に「VR事故車損害調査研修」を開催し、同年7月以降には、自然災害の損害調査におけるVR研修も開催するとしている。End