ライゾマティクスのこれまでとこれからを体験
個展「ライゾマティクス_マルティプレックス」

東京都現代美術館は、2021年に設立15周年を迎えるライゾマティクスの個展「ライゾマティクス_マルティプレックス」を、2021年3月20日(土・祝)から6月20日(日)まで開催している。

同展では、現在とクリティカルにシンクロする新作プロジェクトを複数発表するほか、過去の代表作のアップデート版も公開。

さらに、国内外の多様な活動の記録映像や、実際に開発したオリジナルデバイスの展示などを通じて、ライゾマティクスの試行錯誤の軌跡を紹介。実験的・野心的なアウトプットから、変化し続ける世界における「新しいアーティストの役割」を呈示する。

▲「Lucid Motion by Daito Manabe × Rhizomatiks Research」2019年 [参考図版]|ワシントン D.C. で開催された「Lucid Motion」展にて、身体表現を多面的に捉えたインスタレーション。

新作《Rhizomatiks × ELEVENPLAY “multiplex”》は、 ダンスカンパニー「ELEVENPLAY」のダンサーの動きをモーションデータ化し、映像プロジェクションや動くロボティクスとともに構成したインスタレーション作品となる。

また、過去の代表作として2011年に発表し国内外で多数受賞し評価された《particles》が、今回の展示に合わせアップデート。

同館の地下2階から地上3階までの吹き抜けの空間を使用して、高さ8mもある有機的な螺旋構造のレールに多数のボールが転がり、空中に浮かぶ光の点滅が幻影的な残像を生み出している。

▲Daito Manabe + Motoi Ishibashi《particles》2011年|Courtesy of Yamaguchi Center for Arts and Media[YCAM]|Photo: Ryuichi Maruo(YCAM)[参考図版] | 構造物の中を走るボールの位置情報を用いてLEDを点滅させ、空中に立体映像を作り出すインスタレーション。

新作プロジェクトは、東京都現代美術館のオフライン会場に加え、オンライン会場でも体験できる。このオンライン会場では、東京都現代美術館の空間を3Dモデルで再現し、鑑賞者はそこをウォークスルーするという擬似体験が楽しめる。

また同時に、美術館内にいる観客の位置情報をビジュアリゼーションし、オンラインとオフラインの鑑賞をクロスオーバーさせたハイブリッド展示も体験できるそうだ。End

ライゾマティクス_マルティプレックス

会期
2021年3月20日(土・祝)~6月20日(日)
10:00~18:00(展示室入場は閉館の30分前まで)
休館日
月曜日(5月3日は開館)、5月6日
会場
東京都現代美術館 企画展示室 地下2F
詳細
https://www.mot-art-museum.jp/exhibitions/rhizomatiks/