自動ドアに「引き戸」の感覚を取り戻す
STUCKによる自動ドアシステム「Kinetic Touchless 2.0」

新型コロナウイルスの影響により、さまざまな分野で「非接触」が導入されているが、たとえばなにかを押しているような感覚がないと、「自分で操作した」という手ごたえが得られないと思う人もいるだろう。

そこで、非接触でありながらも、こうした接触型のインタラクティブな操作感覚を取り戻すことができる自動ドアシステム「Kinetic Touchless 2.0」が公開された。

以前にこのサイトで紹介した、押す感覚のあるエレベーター向けの非接触型ボタン「Kinetic Touchless Lift Buttons」を手がけたシンガポールのデザインオフィス STUCKによるものだ。

▲Kinetic Touchless Lift Buttons

▲STUCK Team

この「Kinetic Touchless 2.0」では、センサーに手をかざして非接触で自動ドアを開閉できるのだが、このときセンサーが手の「動き」を感知。手を横に動かすことで、自分で開閉させたかのようにドアがスライドするのである。

さらに、この手の動きにあわせて、ドアの開き具合まで調節が可能。自分が開けたい間隔を変えられるだけでなく、全開にしないぶんだけ電力消費を抑えられるのだ。また、一度全開になってから、閉じるまでの待つストレスもなくなるという。

センサーから手が離れることで、自動的にドアは閉じてくれるそうで、開けるときの引き戸の操作性と閉まるときの自動の便利さが一度に体験できるのだ。End