ファニチャーブランド TAKTから
サステナビリティにこだわる「Sling Lounge Chair」が登場

デンマーク・コペンハーゲンのファニチャーブランド TAKTから、英ロンドンのデザインオフィス Industrial Facilityを率いるデザイナー サム・ヘクト(Sam Hecht)とキム・コリン(Kim Colin)が手がけたチェア「Sling Lounge Chair」が登場した。

このチェアは、オーク材を使った2枚のサイドパネルのあいだに、天然由来のリネン生地をハンモックのように吊して座面にしたデザインで、ゆったりとした快適な座り心地を提供している。

パーツの形状や座面の角度、吊り下げたようなファブリックのシートから、マルセル・ブロイヤーのワシリーチェアを彷彿とさせるが、それとまったく違った特徴をもつ、軽量なチェアである。

アームレストがあるタイプとないタイプがあり、カラーはナチュラルと出すティグリーンの2色を用意。2枚のサイドパネル、2本のフレーム、そしてリネンのシートといった、ごくわずかパーツしかなく、フラットパックにしてパッケージができるので、配送時に環境に負荷をかけないようにしている。

また、接着剤を使わずに4本のネジで簡単に組み立てることができるので、簡単に分解して持ち運びが可能。すべてのパーツは交換可能で、長く使い続けることができる。

このように、TAKTがこだわるのは、デザインもさることながら、サステナビリティへの取り組みだ。同ブランドでは透明性と責任ある行動を重視しているそうで、このSling Lounge Chairに関するサステナビリティレポートを公開。

チェア製造時におけるCO2排出量についてまとめたもので、アームレストなしが17.1 kg、アームレストありが19.5 kgのCO2を排出したとしており、同等の量のカーボンオフセットを行って相殺するようだ。ちなみに、17.1kgはカフェラテ50杯、ステーキ1.6個分に相当するそうだ。End

▲サム・ヘクト(右)とキム・コリン

▲TAKT Founder & CEO, Henrik Taudorf Lorensen