NEWS | 工芸
2021.03.26 11:00
東京国立博物館とNHKは、8K技術を使った共同研究「みんなの8K文化財」プロジェクトを進めている。
この共同研究は、8K技術や最先端のスキャナー、フォトグラメトリ技術を駆使して、同館に所蔵されている国宝などを「8K文化財」として超高精細の3DCG化する取り組みである。
実物を見つめているだけでは気づくことができなかったものが、「8K文化財」にすることで生き生きとよみがえり、文化財の世界をより深く直感的に楽しめるようになるという。
さらに、「8K文化財」は、ゲームのようにコントローラーを使って、好きな角度や距離から、見たいところを360度自由自在に鑑賞が可能。先人たちが作品に込めたメッセージを探ることもできるだろう。
また、「8K文化財」は、高精細ディスプレイやVR、AR、プロジェクションマッピングなどのデジタルツールや技術とも組み合わせることができるそうで、土偶や屏風を巨大化させてその内部に入ったり、文化財が生まれた時代へタイムトリップしたりと、現実では不可能な体験もできるとしている。
なお、NHK BSプレミアムでは、「見たことのない文化財」と題して、「遮光器土偶(2021年4月7日(水))」「洛中洛外図屏風 舟木本(2021年4月14日(水))」「百済観音(奈良・法隆寺蔵)(2021年4月21日(水))」の3点を紹介する。
NHK BS8Kでは、「遮光器土偶(2021年4月13日(火)、2021年4月23日(金))」と「洛中洛外図屏風 舟木本(2021年4月20日(火)、2021年4月30日(金))」を放送する予定。