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2021.03.16 16:40
人機一体は、JR西日本および日本信号、znug designと共同で、先端ロボット工学技術にもとづく高所重作業対応の汎用人型重機「空間重作業人機」の社会実装に向けた開発プロジェクトを、2021年4月より開始する。
立命館大学発リアルテックベンチャー企業人機一体は、ロボットを製造販売するのではなく、同社が保有する先端ロボット技術の知的財産権をもとに、従来技術では解決困難な課題を抱える企業と連携した、課題解決に向けた「人機プラットフォーム」を提供している。
一方、JR西日本グループは、中期経営計画 2022で「メンテナンスのシステムチェンジ」を掲げており、そのなかで人機一体とともに「機械化・身体能力拡張」という軸でのメンテナンスの高度化を推進。身体能力拡張によるメンテナンス手法の革新が実現すれば、作業効率と安全性が高まるだけでなく、人の労働価値の向上にも繋がるという。
今回開発する空間重作業人機 社会実装プラットフォームは、高所での重作業である空間重作業を機械化することを目指したプラットフォーム。人機一体独自の力制御技術・パワー増幅バイラテラル制御技術により、まるで自分が空間を自由に飛び回っているかのような感覚で、高所重作業ができるようになるそうだ。
また、この開発プロジェクトに先立ち、空間重作業人機のPoC(概念実証)試作機である「零式人機 ver.1.0」を、2021年3月18日(木)・3月19日(金)に福島県南相馬市の福島ロボットテストフィールドにて開催される「ロボテスEXPO 2021」で初公開する。