NEWS | プロダクト
2021.03.12 17:00
大阪・東大阪の多彩な技術や創意に富んだモノづくりの新たな魅力の創出と発信を行う「HIGASHIOSAKA FACTORies」は、2021年3月9日(火)から3月12日(金)まで開催している「JAPAN SHOP 2021」にて、東大阪市内の企業とデザイナーとの協働により開発した製品を発表した。
今回は、電線、菱形金網、板金加工、景観鋳物を専門に製造する企業4社とデザイナー4名のコラボが実現。製品は、2021年春以降、順次発売を予定している。
大原電線と鈴木元が手がけたのは「EXTENSION CORD」。本体からコードまで単一素材で作られた、シンプルかつ機能的な延長コードシリーズ。電極と本が一体成型されているので、丈夫でしっとりとして、柔らかくて扱いやすい、高電圧にも対応できるコードとなっている。
共和鋼業と倉本仁が手がけた「BENCH」は、菱形金網の製造特性を活かしたモジュール式のベンチ。精緻でシャープな外観と、柔らかくしなって体を支える座面を持ち合わせている。自由な長さに調節できるそうで、用途・シーンに応じて幅広く活用可能だという。
仁張工作所と北川大輔による「UNIT SHELF」は、製品の99%が板金でできたユニットシェルフ。パーソナル/パブリックのいずれの空間にも馴染み、極限まで要素とノイズを削ぎ落とした、精緻な技術によって実現したシームレスなデザインである。
また、北勢工業と田渕智也は、街路樹支柱「METAL TREE SUPPORT」を開発。鋳造の特性を活かして、1つの型から生まれるパーツ同士を連結してできており、高い強度と耐久性をもち、鋳物ならではの機構やデザインにより、都市の景観に馴染むすっきりとした佇まいを実現している。