国土交通省、全国56都市の3D都市モデルを整備し
オープンデータとして「Project PLATEAU」を公開

国土交通省は、3D都市モデルの整備事業「Project PLATEAU(プロジェクト・プラトー)」を推進している。

これは、同省が進めるまちづくりのDX事業で、全国56都市の3D都市モデルを整備し、オープンデータとして公開することで、誰もが自由に都市のデータを引き出し、活用できるようになるというプロジェクトだ。

この3D都市モデルは、「都市計画基本図」などの2次元地図と航空測量などから得た建物の高さといった3次元情報を組み合わせて3次元形状を作成し、そこに名称や用途、建設年といった属性情報を付加した、都市空間そのものをサイバー空間上に再現したものだという。

これまでの地形情報や地盤情報などは平面で見ることを前提にしたもので、建物の用途や人口流動、地区開発の変遷、環境やエネルギーのデータなど、「場所」に関係するさまざまなデータは各省庁・各地方自治体に分散していた。

これらを3D化した地形データと統合することで、セマンティック(意味論)な都市データが実現。実世界の都市の「デジタルツイン」ができあがり、都市計画立案の高度化や都市活動のシミュレーション・分析などが可能となり、より高度な防災計画や将来を見据えたまちづくりが進むことになるそうだ。

現在、ティザーサイトでは、東京23区など一部都市の3D都市モデルを先行公開中。2021年3月末までに全国56都市の3Dモデルをオープンデータとしてサイト上で公開する。また、ユースケースも開発中で、3月中には30以上のユースケースが発表される予定だ。End