日常の「妙」を考察する
佐藤雅彦の「考えの整頓(とん) ベンチの足」が発刊

クリエイティブディレクター・佐藤雅彦の新刊書「考えの整頓(とん) ベンチの足」が2021年3月下旬に暮しの手帖社から発売される。四六判上製・274ページで、定価は1,980円(税込)。

同書は、雑誌「暮しの手帖」で14年続く連載の書籍化第2集。前作「考えの整頓(とん)」から10年ぶりの刊行となる。

▲佐藤雅彦「考えの整頓(とん)」(2011年10月刊)

素通りしたり、顔をしかめて手短に片付けてしまいがちな日常に起こるさまざまな「妙」をすくいあげ、好奇心を持って一歩踏み込んで分析・検証をしてみれば、そこには新しい発見が待っているのではないか。

そんな視点から佐藤が日常の「妙」を取り上げたエッセイ集で、ベスト・エッセイ(日本文藝家協会編)に選出された「向こう側に人がいる」「たしかに……」や、カンヌ国際映画祭短編部門に初めて応募して正式招待されるまでが綴られた「5名の監督」、同書のタイトルでもある「ベンチの足」など、全23編を収録する。

「日常には、数え切れないくらいの「妙」があり、そのつど学ぶ理と、それでもこぼれる不可解さがあります」と語る佐藤による面白くて、世の中の見え方が変わる考察集となっている。End