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2021.03.05 16:00
JR東日本スタートアップと、地方創生に特化した事業プロデュース会社である「さとゆめ」、JR東日本は、沿線活性化事業「沿線まるごとホテル」の本格展開を目指している。
「沿線まるごとホテル」とは、無人駅の駅舎などのJR東日本の交通インフラをホテルのフロントやロビーとして活用したり、沿線集落の古民家(空き家)をホテル客室に改修したりするプロジェクト。
さらに、地域住民とともに接客・運営を行うことで、「沿線まるごとホテル」の世界観を構築しながら、新たな滞在型観光やマイクロツーリズムを創出することがねらいだ。
このプロジェクトでは、2021年2月17日(水)から3月31日(水)まで、東京・多摩地区のJR青梅線で実証実験を行っている。
今回、実証実験の一環として販売する「沿線まるごとホテル」宿泊プランの予約枠が完売したことから、宿泊プランを4月20日(火)まで延長することを決定した。
これは、「1つの鉄道(青梅線)、2つの駅(白丸駅・奥多摩駅)、3つの集落(奥多摩町白丸集落・境集落、小菅村中組集落)」を楽しむもので、体験・宿泊プラン「無人駅からはじまる、源流への旅」として4月20日の宿泊分までを用意することになった。
同プランでは、4つの体験コンテンツを提供。まず、到着すると、無人駅が「ホテルのフロント」としてゲストを歓迎。送迎車で宿泊地に移動する道中は、幾つかの集落をホッピングしながらマイクロツーリズムを楽しむことができる。
さらに、「食」のプランでは、「沿線ガストロノミー」をテーマに、青梅線沿線の食のポテンシャルを最大限に引き出したコース料理を用意する。
多摩川の清流で育ったワサビや川魚の他に、江戸時代から愛されてきた地鶏「東京しゃも」など、「NIPPONIA 小菅 源流の村」のヘッドシェフ・鈴木啓泰が、青梅線沿線の生産者と関わりながらつくった特別コースや、沿線の酒蔵「小澤酒造」の23代当主である小澤幹夫が考案した、日本酒のペアリングメニューも提供する。
また、青梅線の終着駅がある奥多摩町の隣村、山梨県小菅村の築150年の邸宅を改装した古民家ホテル「NIPPONIA 小菅 源流の村」に宿泊することができる。