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2021.03.04 16:50
野原ホールディングスが展開するVDC(Virtual Design & Construction)カンパニーは、「モジュラーホスピタルルーム」の設計プランを2021年3月より発売している。
モジュラーホスピタルルームは、国内医療業界向けの短工期・低価格な個室病室パッケージモデル。設計は、岡部憲明アーキテクチャーネットワークが手がけている。
建材の仕様・価格情報をあわせ持ち仮想空間でシミュレーションできるBIM(ビム)、内装・設備等の9割が工場で完成するモジュール化、曲線を基調とした居住空間に近い病室デザインを組み合わせたパッケージモデルである。
これにより、BIMを通じた関係者全員の迅速な合意形成ができ、モジュール化による工期短縮が実現するなど、従来工法に比べ、工期・費用ともに3割減で個室化が可能だとしている。
さらに、改修時の設備入替にも配慮した設計を採用することで、病室単位の改修が容易となり、医療施設全体の長寿命化を促すという。
また、梁や柱型を隠すように角を持たない曲面形状とし、身体が包まれるような「視覚的触覚性」をもつ空間を作るなど、住空間に近い癒しを感じられるデザインにもできるそうだ。
同社では、2022年6月末までに中小規模の総合病院で100ユニットの採用を目指している。