クリエイティブとテクノロジーで豊かな演出を施す
BASSDRUMのXR特化型チーム「XR SQUAD」

テクニカルディレクター・コレクティブ BASSDRUM(ベースドラム)は、清水幹太、鍛治屋敷圭昭、村上悠馬の3人を中心として2018年11月に設立された、テクニカルディレクターだけを集めた「職能コミュニティ」である。

さまざまなものづくりに関するプロジェクトにおいて、コアメンバーとして参画しながら、デジタル技術の側面からサポートしていくのがテクニカルディレクターだ。

▲「XR SQUAD」中心メンバー:上段左から時計回りに、村山健、高嶋一成、清水幹太、小川恭平、公文悠人

クリエイティブとテクノロジーを横断・媒介しながら、設計・プロトタイピングから開発のハンドリング、ときには納品物の実制作までも行っている。

最近では、パナソニックが開発する宿泊体験ソリューション「(MU)ROOM(ムルーム)」で体験できる「瞑想プログラム」のアプリ開発にも協力している。

しかし、現在は新型コロナウイルスの影響により、さまざまなイベントや映像制作の現場では、「3密」の回避が求められている。

そこで、BASSDRUMはこのほど、映像音響機材などを提供するSystem RASA(システムラサ)と共同で、オンラインイベントや映像制作など向けにXR表現に特化したチーム「XR SQUAD」(エックスアール・スクアッド)を立ち上げた。

▲「Tomorrow’s New Normal」をテーマにした、LINEによるオンラインビジネスカンファレンス「LINE DAY 2020」のステージ演出

この「XR SQUAD」では、現実世界と仮想世界を融合させる最新の技術「XR」(VR・MR・ARの総称)を活用。プロジェクトの実現に向けて、「配信やコンテンツの表現をもっと豊かにしたい」「XRについて誰に相談すればよいか分からない」「機材の調達ができない」といった問題に対するソリューションを提供する。

XR表現に必要なすべての工程を統括してディレクションできるチームとして、企画立案から機材設計・開発、オペレーションまでを完結させることができるという。

▲UNLIMITED REALITY – 渋谷複合現実化ミッション:攻殻機動隊 SAC_2045が生み出す拡張体験

たとえば、オンラインイベントではダイナミックで没入感ある表現を提供したり、スタジオ撮影では自由なカメラワークやインパクトあるシーン展開などを実現したりと、オンラインイベントや少人数のスタジオ撮影においても、これまでのような大きな感動や驚きを創り出すことができるそうだ。End

▲「第46回 東京モーターショー2019」の日産ブースで実施されたARプレゼンテーション

▲ARを取り入れたポルノグラフィティ初のハイブリッド型ライブ