アメリカの宇宙開発企業「Rocket Lab」
8トンの積載量を誇る大型ロケットを開発へ

アメリカの宇宙開発企業 Rocket Labは、新しい再利用可能なロケットの開発計画を発表した。2024年の打ち上げを想定している。

この「Neutron」は、8トンものペイロード(積載物)が搭載できる大型のロケット。巨大衛星網「メガコンステレーション」や惑星探査ミッション、有人宇宙飛行などのために開発されるという。

同社ではこれまで、「Electron」と呼ばれる小型ロケットを打ち上げてきた。このロケットでは、300kgまでの小型人工衛星を地球軌道上に投入することができたが、「Neutron」の開発で、より大きなペイロードを打ち上げることが可能となる。

たとえば、「Neutron」は2029年までに打ち上げを予定している衛星の98%を搭載できるとしており、Electronで得た知見や打ち上げ施設、そしてその構造までも活用することで、非常に低コストで運用できるそうだ。

大きさは、高さ40m・直径4.5mの2段ロケットで、8トンを運べるのは地球低軌道まで。それでも月までは2トン、火星や金星までは1.5トンまでのペイロードが運搬できる。

また、Neutronは当初は衛星用に設計されていたが、国際宇宙ステーション(ISS)の補給や有人宇宙飛行ミッションも対応できる仕様になる予定だ。End