火星に着陸したNASAの探査車
「パーサヴィアランス」が高解像度の画像を公開

▲Credits: NASA/JPL-Caltech/ASU/MSSS.

NASAは、2021年2月18日に火星に着陸した火星探査車「パーサヴィアランス(Perseverance)」が撮影した、着陸地点の高解像度360度パノラマ画像を公開した。

▲Credits: NASA/JPL-Caltech/MSSS/ASU

今回の画像は、パーサヴィアランスに搭載されたデュアルカメラシステム「Mastcam-Z」で撮影したもの。ズームやフォーカス、高解像度ビデオ撮影をはじめ、火星表面のパノラマカラー撮影や3D画像撮影ができるので、近くのものも遠くのものも詳細に調査ができるという。

▲Credits: NASA/JPL-Caltech/MSSS/ASU

公開されたパノラマ画像は、142枚の画像をつなぎ合わせたもので、遠方にある古い三角州をもつジェゼロクレーターの縁や崖を鮮明にとらえている。

▲Credits: NASA/JPL-Caltech/ASU/MSSS.

この「Mastcam-Z」は、ただ周囲を撮影するだけでなく、ジェゼロクレーターの地質学的な歴史や大気のさまざまな条件を評価したり、ローバーに搭載された機器で詳しく調べるべき岩や堆積物を特定したり、さらには地球に持ち帰るべき岩石をサンプリング・収集したりと、さまざまな役割を担っている。

▲Credits: NASA/JPL-Caltech/ASU/MSSS.

▲Credits: NASA/JPL-Caltech/ASU/MSSS.

▲Credits: NASA/JPL-Caltech/ASU/MSSS.

こうした岩石のなかから、過去に微生物が存在していたという痕跡を見つけ出すことが、パーサヴィアランスのミッションのひとつとなっている。End