東京・青梅に映画館が約50年ぶりに復活
歴史ある木造建築物を改修した「シネマネコ」が誕生

飲食店チェーンを展開するチャスは、東京都青梅市にて新たなミニシアター「シネマネコ」を2021年4月末にオープンする。現在は、クラウドファンディングも実施している。

東京の西端に位置する青梅に、約50年ぶりとなる映画館の復活を目指すこのプロジェクトは、新しいコミュニティの場(サードプレイス)を作り、地元の人々だけではなくこの街を訪れた人々にも、映画というエンターテイメントを通して感動や楽しさを提供したいという思いから生まれた。

映画館として使用される建物は、青梅織物工業協同組合の敷地内にある旧都立繊維試験場を改修。1935(昭和10)年に建設され、2016年11月29日に国登録有形文化財に登録された、青梅の織物文化や物作りの香りが残る木造の歴史的建造物だという。

▲青梅駅周辺の街なかに飾られている昔の看板

さらに、館内にはカフェも併設される予定で、アートギャラリーやオリジナルグッズなども館内に展示・販売されるそうだ。

▲完成予想図CG カフェ

▲完成予想図CG エントランス

▲完成予想図CG 上映室 スクリーン

▲完成予想図CG 上映室 客席

青梅にはかつて映画館が3館もあったそうだが、現在はすべてなくなり、映画を観たいときにはわざわざ市外まで出ないといけないという。そこで、大人たちだけではなく、子どもたちにも映画の良さを知ってもらうために、小中学校の行事や鑑賞教室などを開くなど、幅広い世代が楽しめる映画館を目指している。End

▲シネマネコ代表 菊池康弘