新しい日常において、アーティストを支援する
「社会彫刻家基金」が発足

国内最大級のクラウドファンディング・プラットフォームを運営するMotionGalleryと、アートを触媒に「見えないことを可視化する」NPO法人インビジブルは、新型コロナウイルス拡散後の「新しい日常」において、アートを触媒に社会に変化を創り出すアーティストを支援する長期的な基金となる「社会彫刻家基金」を共同で立ち上げた。

新型コロナウイルスにより、私たちは生きる上で不可欠なことを根本から見つめ直す必要に迫られている。こうした「新しい日常」 におけるアートの役割として、従来の「アート」という言葉の定義にとらわれず、私たちが進むべき方向性を指し示すものであることが求められるという。

そこで両者は、ドイツの現代美術家 ヨーゼフ・ボイス(1921-1986)が提唱した「社会彫刻」の概念を継承。これを現在の状況下で再解釈しながら実践していくことが大切だと考えたそうだ。

まず、2021年は初年度の活動として「社会彫刻家アワード」を設立。このアワードでは、3名の調査選考委員が候補対象となるアーティストの活動を視察し、コロナ禍を踏まえた作品や活動内容、今後のビジョンなどをもとに、候補者を1名ずつ選定する。

選出されたアーティストには、同アワードの贈呈とともに副賞として賞金500,000円を授与、さらに2021年に東京・九段ハウスを舞台にして活動発表の機会が与えられる。

▲活動発表の場となる九段ハウス

なお、第1回「社会彫刻家アワード」は現在調査選考中で、2021年5月12日(水)に結果発表および授賞式が実施される。また、この活動発表の内容などをまとめた書籍も2022年に発売される予定だ。End