村上農園、完全人工光型植物工場となる
「スーパースプラウトファクトリー」を山梨県に新設

村上農園は、高成分野菜「ブロッコリー スーパースプラウト」の生産能力を拡大するために、同社10カ所目(沖縄を含む)となる生産拠点「スーパースプラウトファクトリー」を山梨県北杜市に新設した。

▲半地下型構造のため、通年で温度変化が少なく、環境負荷を低減することが可能

村上農園の主力商品のひとつであるブロッコリー スーパースプラウトは、米ジョンズ・ホプキンス大学医学部で開発された高成分野菜。有用成分「スルフォラファン」の含有量を成熟ブロッコリーの20倍以上に高めている。

近年、消費者の健康志向が高まるなか、スルフォラファンに関するさまざまな研究成果が発表され、出荷量は2010年~2020年の10年間で7倍以上に急伸。高まる需要に生産量が追いつかないこともあるなど、生産拠点の拡大が急務となっていたという。

▲収穫されたスプラウトを自動で運搬するAGV(Automatic Guided Vehicle/自動搬送装置)を導入

▲全栽培装置の栽培プログラムや施設内の環境を集中管理し、栽培状況をリアルタイムでモニタリングできる中央制御システムを導入したコントロールルーム

そこで作られた同施設は、完全人工光型植物工場としては売上換算で国内最大規模となるもの。コントロールルームで栽培装置および環境の集中管理やモニタリングが可能な中央制御システムを導入した世界最先端の植物工場で、フル稼働すればブロッコリー スーパースプラウトの生産能力は現在の3倍に拡大するそうだ。End