NEWS | ソーシャル / テクノロジー
2021.02.16 15:35
新型コロナウイルスの感染が拡大するととともに、私たちの日常には「非接触」というものが新たな常識として登場した。
しかし、ほとんどのタッチレスの技術は、私たちがボタンなどを操作するときに、ライトが点灯したりブザーが鳴ったりすることはあるが、「ボタンを押した」というインタラクションがあまりない。
そこで、シンガポールのデザインオフィス STUCKは、非接触式ボタンに「押す」という動きをもたらす「Kinetic Touchless」というエレベーター用ボタンをデザインした。
この「Kinetic Touchless」では、指が近づいて非接触で反応すると、ボタンは直接押したのと同じように、指の動きにあわせて内側に沈み込むのだ。つまり、非接触でありながらも、私たちは実際にボタンを押した感覚が得られるのである。
このように、非接触技術でありながらも押す感覚が得られるというコンセプトは、エレベーターのボタン以外にも使えるという。たとえば、押すだけでなく、引いたり、スライドさせたりといった、さまざまな動作にも対応できるとしている。
また、直接触れることがなくても、押し方によっては思わぬ光や音が現れることで、これまでの非接触ボタンにはないリアルな体験ができるそうだ。