阿蘇・南小国産のあか牛を軸として
持続可能な生態系を形作するプロジェクト「つぐも」

熊本県の黒川温泉観光旅館協同組合は、地元農家と連携し、阿蘇・南小国産のあか牛を軸とした循環の生態系を、百年、千年先まで継いでいく 「つぐも」プロジェクトを開始した。

熊本県阿蘇にある南小国町では、いくつもの地域資源が循環しており、持続可能な生態系を形作っている。

あか牛の放牧や野焼きによる草原の維持、畜産や稲作に結びつく草原の活用、その景観や多様性の保全などの循環型農業が行われ、黒川温泉を楽しむことができる。

このような自然共生の営みが根付く土地にある「景観」、「農業」、「観光」という3つの循環を、あか牛を軸に結びつけること。そのために、南小国で生まれ育ったあか牛を肉にして、南小国の旅館や飲食店で訪れた人に還元するプロジェクトが「つぐも」だ。

同プロジェクトでは、年々農家数が減少しているあか牛の頭数を増やし、草原を維持する活動に参加する手段として「あか牛ファンド」を立ち上げた。

黒川温泉の加盟店で対象のあか牛プラン・メニューを食べることにより、1食につき50円が事務局に寄付されるそうで、寄附金はあか牛(雌牛)の購入やPR活動、イベントなどに使われるという。End