NEWS | テクノロジー
2021.02.12 16:25
低価格な3Dプリント義肢装具を開発するインスタリムは、世界初の3Dプリント義足の日本向け製品「Instalimb Type-L(Life):生活用義足」と「Instalimb Type-E(Exercise):軽運動用義足」を発表した。
日本における従来の義足は、多大な製造過程・設備コストや、患者個人に合わせて製作する義肢装具士の技術力が必要となるため、一般的に1本あたり30~100万円と高価で、納期に通常2~3週間程度かかるそうだ。
そこで同社は、義肢装具製作専用の3Dプリンタや形状レコメンド機能などを備え、3Dモデリングソフトなどからなる義足のカスタム量産ソリューションを独自開発。従来の約10分の1となる義足価格のコストダウン・納期短縮を達成した。
このソリューションに基づき、2019年よりフィリピンで下腿義足の販売を開始しており、すでに200名以上のユーザーを獲得。
日本向け製品「Instalimb Type-L」は、靴を脱いで使っても、立っていることに疲れず、数万円代と安価なので、靴・サンダルごとにいくつも製作可能。防水性能があり、海・プール・温泉などのシーンで利用できるという。
「Instalimb Type-E」は、十数万円と安価でスポーツ用途に適切な「板バネ」がついた義足を入手可能。走る・ジャンプするなどが容易になり、気軽にスポーツが始められるそうだ。
義足ユーザーが普段使いしている義足にプラスして、2本目を購入し使い分けることで、義足ユーザーが持つ不便を解消することができるとしている。