NEWS | 展覧会
2021.02.12 15:30
多摩美術大学は、展覧会「我楽他宗 ——民藝とモダンデザイナーの集まり」を、2021年2月25日(木)から3月6日(土)まで、同大学八王子キャンパス内アートテーク・ギャラリーにて開催する。
三田平凡寺(みたへいぼんじ、1876-1960)が率いた「我楽他宗(がらくたしゅう)」は、 大正期から昭和初期にかけて活動した、収集好きで自身の「趣味」を追求する国際的なクリエイティブ集団。
三田は、心を惹かれてしまった何の役にも立たない無用の「もの」たちを集めることが人生そのものとなる「ガラクタ」蒐集をきわめ、自身を「大本山趣味山平凡寺」とする「我楽他宗」を開創した。
そこで重視されていたのは、それぞれ固有の「趣味」への徹底性と平等性(平凡性)。「趣味」をきわめることに身分や性別、国籍などは関係なく、「もの」とともに我を忘れて遊び戯れることだけが必要とされた。
メンバーは、版画家の板祐生、彫刻家の河村目呂二と画家でデザイナーの妻ゆきの、ポーランド人芸術家 ステファン・ルビエンスキー、インド人陶芸家のグルチャラン・シング、チェコ出身の建築家 アントニン・レーモンド夫妻などで構成。
国や文化を越境して新たな時代へ影響をおよぼしたアーティストやデザイナーらが、日本における伝統とモダン、歴史、宗教など多岐にわたって議論を交わし、雑誌を刊行するなど、ダイナミックかつクリエイティブな活動を行ったという。
同展では、メンバーが収集した趣味品や当時の活動を記録した資料など、約150点を展示。「我楽他宗」が東西の多層的な文化接触をもたらし、国際的かつ芸術的なネットワークであった側面に光をあてる、初めての試みとなるそうだ。
展覧会「我楽他宗 ——民藝とモダンデザイナーの集まり」
- 会期
- 2021年2月25日(木)~3月6日(土)
10:00~17:00 - 休館日
- 日曜日(2月28日)
- 会場
- 多摩美術大学アートテーク・ギャラリー2F
- 詳細
- https://www2.tamabi.ac.jp/iaa/garakutashu_iaa_exhibition/